澤 ファクトリーのフレームは、加工するときレンズがバチっとハマるんですよね。そうしたら、レンズのカーブなんかもきちっと計算して設計してあると聞いて、なるほどなと思いました。
阿部そうそう。あと、消防士さんのためのアイガードがベースになっていることもうかがって、これは新しい分野だなと思いました。
まぁ、その頃は今のようなスタイルは想像していなかったけれど。いわゆる、アイガードやプロテクターという方向に発展していくと思っていたんです。それが、FA-092が出てきたあたりから、また違う衝撃があって。
青山FA-092を発表した2004年は、自分の中で素直に眼鏡を作ろうって思えた時期だったんです。「眼鏡のカッコよさって何だろう」って素直に考えられるようになったんですね。
その前は、「機能ってこういうことじゃないのか」、「眼鏡ってこうじゃないんだよ」っていう、ものすごくケンカ腰に作っていたというか。
だから、ものすごく無理もするし。
だからって、初期の頃にやっていたこと自体は、嘘はついていないし、本当にあれはやりたいことだったし、これからもあの続きはやり続けたいという思いはあるんですけど。
伊藤そんな節目があったんですね。お二人は実際に仕入れてみて、周囲の反応はいかがでしたか?
阿部掛ける人の顔が浮かんできた商品でしたよね。FA-130のようなサングラスにしても、鼻盛りせずに日本人が掛けられるっていうのは大きかった。だから、お客さまにも勧めやすかったですよ。
澤僕は逆に、誰が掛けるんだろうなって思いましたよ(笑)。
でも、スポーツものやハイカーブのサングラスの人気が高まってきた頃に、フレームメーカーさんによるきちっとした商品が出てきたっていうのは、我々にとってもユーザーさんにとっても、すごく衝撃的でした。
阿部そうした時代の流れに乗ったっていうのも、大きかったでしょうね。
丸眼鏡をサングラスにしていたようなトラッド全盛の時でも、今みたいにウェリントン全盛でもダメだったかもしれないし。だから、まさに時代の申し子みたいなものだと思いますよ。
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